EUの外、2か国の通貨圏の中

2つの国で使う1つのフラン

スイスは周囲にユーロ圏の国々があっても、独自のフランを使い続けています。同じCHFで、両替せずにリヒテンシュタインまで旅できます。

スイスはシェンゲン協定に加盟していますが、欧州連合には加盟しておらず、通貨はスイスフランです。観光客向けの店などではCHFとユーロの両方で価格が表示されることがありますが、ユーロ払いは店が便宜的に受け付けるものです。国の通貨がユーロになったわけではなく、お釣りはフランで返されることがよくあります。

まず結論 予算も支払いもCHFで考えましょう。店がユーロ紙幣を受け付けても、独自のレートを使い、お釣りをスイスフランで返すことがあります。カード端末やATMでは通常CHFを選びます。旅程がリヒテンシュタインへ続く場合も財布はそのままで構いません。スイスフランは1924年から同国の公式通貨です。

通貨について押さえる3つの違い

スイススイスの通貨はCHFユーロは使える?店の判断で使える場合があるリヒテンシュタインCHFが公式通貨

二重表示の価格は固定為替レートではない

スイス政府観光局は、価格がユーロとフランの両方で表示されることが多く、多くの場所でユーロを受け付け、通常はCHFでお釣りを返すと案内しています。ただし店頭の換算レートは店が決めます。表示されたユーロ額が市場の最新レートに連動すると考えず、CHFの合計を尋ねるか、CHF建てでカード払いをしましょう。

決済画面でも換算方法を確認する

端末での選択CHFを選ぶ
現地通貨の金額スイスフラン
自国通貨の金額店頭での通貨換算
比較するレート+上乗せ+カード手数料
基本となる選択カード発行会社に換算を任せる

スイスフランを使う2か国、スイスとリヒテンシュタイン

1923年の関税条約でリヒテンシュタインはスイスの経済圏と緊密に結ばれ、1924年にスイスフランを公式通貨としました。現在、両国は開かれた国境を持つ共通の経済・通貨圏を形成しています。チューリヒで引き出したCHF紙幣は、ファドゥーツへ行く前に両替する必要がありません。

ユーロ紙幣で二重の換算が生まれることがある

スイスでユーロ現金を使うと、購入時に店のレートで換算され、受け取ったフランのお釣りを後でさらに両替することがあります。便利さを優先して選ぶ場面はあっても、費用を把握しやすい方法とは限りません。残ったユーロはユーロ圏で使うために取っておき、スイス滞在中の予算はCHFで管理しましょう。

見慣れたフラン記号にも通貨コードが必要

価格表示にはCHF、Fr.、または現地語の表記が使われます。同じフランでも、ドイツ語ではFranken、フランス語とイタリア語ではfranc、ロマンシュ語でもfrancと呼ばれます。複数国を巡り、ユーロ、ポンド、ほかの通貨も扱う旅程では、メモや予算にISOコードのCHFを使いましょう。

細かな換算より、まず金額の目安を覚える

10、50、100 CHFが自国通貨でおよそいくらかを覚え、旅行直前にレートを確認し直しましょう。フランの相場は変動し、カードの上乗せ手数料も異なります。山岳地域では価格そのものが高いこともあります。目安を知っていれば、換算によって高く感じるのか、スイスの食事や鉄道の価格自体が高いのかを判断しやすくなります。