スイスではデジタル決済が普及していますが、現金も今なおよく使われています。店頭で最も多いのはデビットカードで、モバイル決済アプリも急速に広がる一方、現金は2番目に多い支払い方法です。旅行者も、現地のアプリをすべてそろえる必要はありません。電子決済だけに絞らず、現金も組み合わせると便利です。
万能なアプリを探すより、3つの支払い手段を用意
TWINTは国内で広く普及し、一部の旅行者も利用できる
TWINTは、スイスの個人間送金やQR決済の多くで中心的な存在です。プリペイドアプリなら、日常の支払いでスイスの銀行口座を連携せずに使う方法があり、Swiss PostやCoopなどの小売店でチャージコードも販売されています。ただし登録には、対応する携帯電話番号、本人確認、現住所の確認が必要です。空港で誰でも確実にダウンロードしてすぐ使えるものではなく、準備して選ぶ決済手段です。
余ったプリペイド残高も判断材料になる
現金は今も普通のスイスの支払い手段
SNBの2024年企業調査では、回答企業の98%が現金を受け付けていました。2025年の一般向け調査でも、現金はデビットカードに次ぐ2位で、廃止に賛成した人はわずか2%でした。表示や合意した支払い条件により現金を受け付けない店もありますが、スイスでは現金と電子決済の両方が使われています。
どの画面でもCHFを選ぶ
ATMや端末で自国通貨建ての請求を提案されることがあります。これはDCCで、店頭側が別の為替レートと上乗せを設定する仕組みです。提示条件をすべて比較し、カード発行会社より有利だと分かっている場合を除き、CHFを選びましょう。比較すべき数字は、運営会社の手数料、為替レート、自分のカードの海外利用手数料を含めた最終費用です。
使いやすい額面で、必要な分だけ引き出す
都市部や交通拠点にはATMが多くありますが、小さな谷へ入ると利用しにくくなります。大きすぎる予備を持ち歩くのではなく、次の行程に必要な分を引き出しましょう。使いやすい額面を選び、確定前にATMの手数料表示と自分の銀行の引き出し条件の両方を確認します。
スマホ決済だけでは、端末が使えないときに困る
Apple PayやGoogle Payなら、スイスでも手軽にタッチ決済ができます。ただし、電池切れ、故障、本人確認の要求などで使えなくなる場合があります。少なくとも1枚のカード本体をスマートフォンケースとは別に保管し、暗証番号も確認しておきましょう。アプリをいくつも増やすより、確実に使える予備の手段が役立ちます。
