二つの独立した通貨が1967年から同じ価値を維持

シンガポール・ドルと1対1で使える通貨

正式な通貨交換協定では、ブルネイドルとシンガポールドルは同じ価値です。ただし、銀行で等価交換できることと、すべての店に受け取り義務があることは別です。

シンガポールとブルネイには、旅行者には少し驚きの通貨制度があります。両国の通貨当局と認可銀行が、相手国通貨を額面どおり・手数料なしで自国通貨へ交換します。紙幣の見た目も法的な位置づけも別ですが、両通貨の間では通常の為替レートを気にする必要がありません。

まず結論 通貨交換協定ではBND 1とSGD 1が同価値です。MAS、BDCB、両国の認可銀行には、相手国通貨を受け取り、額面どおり・手数料なしで自国通貨へ交換する義務があります。一方、シンガポールでブルネイ通貨は法定通貨ではなく慣例的に使える通貨なので、民間の店は受け取りを断れます。

同じ価値でも法的な扱いは同じではない

BND 1 = 1シンガポールドル協定上の価値BANK額面どおりに交換SHOP店側が受け取るか決められる

銀行で両替できても、店で使えるとは限らない

二つのドルのルール銀行では等価・レジでは店の判断
シンガポールの法定通貨シンガポールドル
慣例的に受け入れられる通貨ブルネイドル
銀行での両替額面どおり・手数料なし
店頭での支払い店は受け取りを断れる

協定の始まりは1967年6月12日

通貨交換協定は、マラヤ及び英領ボルネオ・ドルを共有した時代から続く、両国の深い金融・歴史関係を背景に生まれました。その後、制度や紙幣シリーズが変わり、両国の貿易が何十年と続く中でも維持されています。

対象銀行では為替差なしで等価交換

協定により、両国の当局と認可銀行は相手国通貨を同じ額面・手数料なしで自国通貨へ交換します。単に二つの通貨の相場が偶然近いのではなく、制度として1対1の交換が約束されている点が重要です。

慣例的な受け入れと法定通貨は別

シンガポールドルはシンガポールの法定通貨です。ブルネイドルは慣例的に受け入れられていますが、民間の店に受け取りを強制することはできません。MASも、シンガポールの事業者がブルネイ紙幣や硬貨を断れると明確に案内しています。

レジで受け取りを強く求めない

店員がBNDを知らない、または店が受け取りを断った場合は、SGDか別の利用可能な方法で払い、必要なら対象銀行で両替しましょう。この協定は制度上の支えであって、店頭で言い争うための根拠ではありません。

見た目の違いも楽しみの一つ

ブルネイのポリマー紙幣とシンガポールのポートレート・シリーズは、見た目が違っても同じ価値を持ちます。シンガポールのお釣りにブルネイ紙幣が混じっていたら、両国の通貨協力を実感できる小さな発見です。財布に戻す前に額面だけはよく確認しましょう。