タイの支払い事情は一様ではありません。旅行者にとってカードの重要性は増し、QRの表示も各地で見かけますが、小さな店や移動中の支払いでは、今も現金がほかの手段の隙間を埋めています。
ATM手数料で現金プランが変わる理由
タイ銀行とタイ国政府観光庁の調査では、2024年の外国人旅行者による支払額のうち、現金は78%、カードは20%と推計され、国境を越えたQR決済はまだごくわずかでした。すべての旅行者が買い物の78%を現金で払うという意味ではありませんが、旅行者向けの商取引では今も現金が重要だと分かります。
ATMは多いが、引き出すたびに条件を確認
タイ銀行によると、2024年のATMは5万6,839台で、バンコクや観光県に多く設置されています。都市や主要観光地では見つけやすい一方、島や地方、乗り継ぎの遅い時間帯には不便になることがあります。
ATMで確定する前に、設置事業者の手数料、引き出し額、通貨換算の提案を確認してください。カード発行会社から海外ATM手数料や為替手数料が後日加算されることもあり、画面に表示された手数料だけが総費用とは限りません。
画面に自国通貨が表示されたら
ATMやカード端末で、自国通貨に換算して支払うか尋ねられることがあります。これはDCC(動的通貨換算)です。見慣れた通貨で金額を確認できますが、画面の換算には事業者の為替レートが使われ、上乗せが含まれる場合があります。
ATMで高額紙幣ばかり増やさない
ATMでまとまった額を下ろすと、500バーツ札や1,000バーツ札が中心になることがあります。もちろん使える紙幣ですが、朝一番の小さな屋台では釣り銭が足りないかもしれません。ホテル、スーパー、コンビニなど大きめの店で高額紙幣を崩し、小額紙幣は市場や移動用に残しておきましょう。
現金の両替
外貨は認可銀行か正規の両替所で両替しましょう。大きく掲示されたレートだけでなく、最終的に受け取るバーツ額を比べます。レシートを受け取り、窓口を離れる前に紙幣を数えてください。
空港での両替は、到着直後に使う現金を用意するには便利です。そこで旅全体の分まで決める必要はありません。落ち着いて比較できるようになってから、追加で両替やATM引き出しをすれば十分です。
5ステップのATM手順
- できるだけ、信頼できる銀行に併設されているか、その銀行が明確に運営しているATMを選びます。
- 引き出す額を決める前に、ATM運営会社の固定手数料を確認します。
- 自国通貨への換算条件を比較して納得した場合を除き、タイバーツ建てを選びます。
- 暗証番号を隠し、現金をしまってから、レシートや道順を確認します。
- カードが止まったりATMに取り込まれたりしても旅全体に影響しないよう、予備カードは別に保管します。
多額の現金には別の申告ルール
通常の旅行資金は申告基準を大きく下回ります。タイ銀行の規則では、紙幣の合計が45万バーツを超える場合、または外貨が1万5,000米ドル相当を超える場合に税関申告が必要です。多額の現金を持ち運ぶ予定なら、出発前に最新の公式ルールを確認してください。
